映画辛アマ批評!ナイスチキンのブログ

年間400~500本鑑賞ヲタクの勝手な批評ブログ

第2回目『オールド』ヤバいビーチの話

さて、みなさんこんにちは。

本日は2回目、現在公開中の『オールド』について語ります。

 

ナイト・シャマラン監督最新作ですね。

『ミスターガラス』以来5年ぶり?の待望の新作です。

ナイト・シャマランの映画って評価の高いものと低いものの差が作品ごとに開けてたりするんですが、どの作品もなんか見せてくれそう~ってのが、うまいからヒットしてます。『シックスセンス』のときみたいな映画体験をさせてくれるとお客さんが期待を持っているのかもしれません。

 

それは観たい要素の抽出のうまさがあるのかなと。

 

『サイン』でいうと、畑のミステリーサークルは何?もの【ポスターがいい】

『ヴィレッジ』は、みんな大好き村もの

『ハプニング』は、みんな死んでくのなぜもの

『スプリット』は、多重人格怖いねもの

 

みたいに、お客さんが気を引くようなところをついてくるのがうまい。

今回の設定もとってもシンプルで、『一気に歳とるビーチの話』なんですよ。

今回もツボを押さえてきます。

 

※以下ネタバレ含みます。

 

話はほんとシンプルです。ある一家がビーチ行ったら、急に歳を取り始めたみたいな感じです。その中でも、歳を一気に取っていく『変化』が映画的で面白い。子供の方が成長が早いということで、キャストがどんどん変わっていきます。中でも注目は、青年期を演じたアレックス・ウルフ。『ヘレディタリー 継承』という映画で、頼りない長男を演じたのが印象深いです。

ホクロが特徴的で、色んな映画で追いつめられる役が多いですね。(困った顔が似合います)今回もいい感じに追いつめられるんです。長男は、恋人ができて、子供もできたりするんですが、歳取りビーチは甘くありません。中身は子供のままなので、初心な状態のままことが進んでいきます。初心で、よく状況が分からないまま身の回りのことが進んでゆくというズレが、哀れに思わせてくるんですよね。そっかあ…っていう気持ちになりました。

個人的には、年をとっても、ホクロがうっすらあるところがアレックスに合わせたなと感心しました。※それだけアレックスは重宝されてるんですかね。

それとここの家族は、夫婦間に問題があるのですが、時間によってめっちゃ早く進むので、解決までいきます。このビーチに行かなかったら解決してなかったと思うので、いいこともありますね。

 

そして、今回注目なのは、冒頭から運転手として出てくる監督自身ですね。

今までも、シャマランは映画に登場します。結構ちょい役が多かったのですが、今回は、

重要なミドル級俳優で出ています。

ヒッチコックみたいなことするなと批判されていた時期もありますが、今では、監督が出てくるとクスっと笑ってしまいます。なんだか慣れてきましたし、出たがりな感じが逆に面白いですよ。

冒頭でメッセージもついてるんですけど、もうどんだけ出たいんだよと笑。かわいい監督さんです。

それでもって、シャマラン演じる運転手が黒幕の一員で、実は製薬会社の治験に利用されているビーチだっというオチです。こっちとしてはビーチの謎を期待していたので、『あ、利用する団体がヤバいっていう内容なのね…』とになります。ここの部分がお客さんたちの評価を下げている部分なのかもしれません。※yahooレビューは若干低め……

コロナ時代で、治験問題などがありますのでタイムリーなのかなと思いますが、

観客は、求めているストーリーの点が違うという、このズレが難しいですよね。

 

ただし、ヒットする『入り』が上手いから観客は見るというからくりですね。満足度はお客さんに任せられるというのは無責任になってしまいますが、作品つくりの難しい点の一つであると感じます。※予告で期待するようなおどろおどろしさみたいなものは、

あまり感じませんでした。

全然納得できないという映画ではないので、観て楽しめるかと思います。途中、同じような画なので、飽きそうになりますが、話の展開がおもろいので持ちこたえるかと!

そういう体験をしてもいいかなと、気になったら観に行ってみて下さい。

今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございます!